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ふらの東山エリアフォトコンテスト2019 第4回作品
グランプリ・準グランプリ作品

グランプリを受賞された佐々木郁太さんの夕桜は、大変美しい作品を作り上げました。
ここは老節布にある桜の名所ですが、夕方日が沈んだ直後に撮影されたもので、この時間帯に撮影されたカットは初めて見ました。夕景の色合いが桜にも反映されていて、蝦夷山桜特有の濃いピンクが更に誇張されて美しさを増しています。
東山を代表する作品に仕上がったといっても過言ではないと思います。


天野良三さんの作品「愛の手渡し」は、東山エリアの風物詩となっている棒積み作業をしている風景を捉えたものです。
棒積みは高さが2m以上にもなるため、その作業は大変で、家族でのチームワークが欠かせません。まして青エンドウに対する愛情なくしては育てることはできないのではないでしょうか。作業の厳しさと家族愛のようなものが同居している作品です。シャッターチャンスも的確で、まさに手渡した瞬間を切り取って作品化しています。


準グランプリの長谷川仁さんの作品「ご神木に守られて」は、文字通り画面に大きくご神木と取り込んでいます。
その周りには積み上がった棒積みが転々と配置されています。Hファームさんの畑は棒積みが終わると、畑を綺麗に整地されます。丘の上に立つご神木と、その整地模様を大きく取り入れて、画面に動きを付けたのも良かったと思います。

ふらの東山エリアフォトコンテスト2019講評

第4回目となる東山エリアフォトコンテストに入賞された皆さん、大変おめでとうございます。
地方の、しかも限られたエリアのコンテストですが、毎回200点以上のエントリーがあるというのは大変驚きで、スタッフの方々のご努力はもちろんのことですが、写真に対する意識の高さ、関心の高さが強くうかがえるコンテストだと思っております。
グランプリを受賞された佐々木郁太朗さんの夕桜は、大変美しい作品を作り上げました。
ここは老節布にある桜の名所ですが、夕方日が沈んだ直後に撮影されたもので、この時間帯に撮影されたカットは初めて見ました。東山を代表する作品に仕上がったといっても過言ではないと思います。
準グランプリの天野良三さんの作品「愛の手渡し」は、東山エリアの風物詩となっている棒積み作業をしている風景を捉えたものです。青エンドウに限らず作物を育てるのは大変な作業で、愛情なくしてはできないのではないでしょうか。シャッターチャンスも的確で、まさに手渡した瞬間を切り取って作品化しています。
同じく準グランプリの長谷川仁さんの作品「ご神木に守られて」は、文字通り画面に大きくご神木と取り込んでいます。
その周りには積み上がった棒積みが転々と配置されています。丘の上に立つ立派なご神木と、その整地模様を大きく取り入れて、画面に動きを付けたのも良かったと思います。
その他、入賞された皆さんの作品も力作揃いでした。
ただ4回目ともなりますと、以前に入賞した作品と似ているというようなカットはどうしても上位には入りづらくなります。
自分なりの目と感性で表現することが大切で、次回もはっとするような新鮮な作品をお待ちしております。
今年は東山エリアの紹介用ビデオの制作も依頼されていましたので、例年以上に通ったのですが、このエリアの良さが更にわかったような気がしています。
春の残雪をいただいた芦別岳がそびえる風景は、まさに外国の田園風景のような感じがしましたし、夏のパッチワーク模様、そして秋の収穫模様など四季折々の風景を見せてくれます。
皆さんもこれらの風景を是非写真に収めましょう。カメラの目になって周りを見ると、また違った風景が見えてくるものです。
最後になりますが、主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表しますと共に、改めまして受賞者の皆様にお祝い申し上げます。
 
2019年11月3日
「富良野市東山エリアフォトコンテスト」審査員代表
写真家 菊地 晴夫

ふらの東山エリアフォトコンテスト2019 第4回作品
入選作品

入 選
高橋 富子:「よいっしょ」
入 選
笹田 六花:「空と畑のしましま」
入 選
荻原 誠:「ニオから続く道」
入 選
佐藤 賢哉:「夕暮れのひまわり畑」
入 選
横井 才:「雲海のきれめ」
入 選
斉藤 綾:「芦別岳と共演」
入 選
斉藤 都:「春耕の大地」
入 選
増田 和樹:「ゴールド・ラッシュ~令和初めの一攫千金~」
入 選
池永 千里:「ニオの行進」
入 選
藤澤 康次:「桜にはげまされて」
入 選
浜田 洋一:「前富良野岳とヒマワリ」