平成15年度からは福祉行政が大きく変わろうとしています。施設への国の補助金が大幅に削減となり、今までのように、補助金に頼りすぎている福祉施設は倒産しかねない状況が予想されます。
リスク対策が叫ばれている昨今です。福祉施設自ら自立のプログラムを持つ、特色あるところだけが生き残ることになるでしょう。
 それでは、自立できる福祉施設とは、どういうプログラムを持っているか具体的な例で説明します。
美瑛町にある小さな施設「アトリエ・トムテ」は高齢者、身体障害者、知的障害者が10名入所の施設です。
この施設では、自らの不自由な体の体験を活かして、持ちやすく飲みやすいコーヒーカップの焼き物づくりをしています。トムテの仲間が作った試作品を東海大学で学術的に研究し、誰でもが使いやすいユニバーサルデザインが出来上がります。更に地域の陶芸家が焼き物づくりを指導して作品ができあがります。
今では、若い観光客が、お爺ちゃんやお婆ちゃんのお土産に大変好評です。
 また、アトリエ・トムテでは毎年、プロの芸術家とトムテの仲間の共同作品「トムテのカレンダー」を発売しています。札幌のセントラル大丸や旭川の富貴堂で販売しますが、限定500部は完売記録を更新しています。
カレンダーの紙は環境にやさしい「ケナフ紙」(木材ではありません、二酸化炭素の吸収率の高い植物です)を使用し、シルク印刷の手作りが、カレンダーを芸術品として評価されている所以です。
このように、障害者の作品として売り出さなくても、商品価値のあるものは買っていただける実例がここにあります。
   詳しくは、「アトリエ・トムテ」のホームページをご覧ください。

重度の身体障害も織機で作品づくり 左手だけで作品づくり
手づくりのカレンダー